短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その4
2014年10月20日(月曜日)です。
始めにお知らせです。
現在最新インプラント症例ブログ で
金属アレルギー検査(パッチテスト)の話をしています。
当医院でも金属アレルギー検査(パッチテスト)を開始しましたので、
ご興味のある方は、是非以下をご覧になって下さい。
金属アレルギー検査(パッチテスト)
昨日は神戸で 日本歯周病学会 がありました。
歯を失う一番の原因は歯周病です。
近年では、歯を失った場合の治療法として
インプラントが第一選択しとして定着しています。
しかし、歯を失わないことが最も大切であり、
歯周病にならないように予防する ことが当然のことながら必要であり、
もし、歯周病になったとしても 早期に治療すれば十分維持させることは可能です。
しかし、あまりにも進行した歯周病になってしまうと
抜歯しか方法がない場合もありますし、
歯周病治療を行ったとしても 予後が悪いのも事実です。
早期発見、早期治療が大切なのです。
現在ブログでシリーズで解説しているFMDというテーマですが、
まさしく進行した歯周病を治すための、治療なのです。
それでは始めましょう!
今日のテーマは、
『短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その4』になります。
さて、このテーマも本日で4回目になります。
始めてこのシリーズを見られる方は、
今までのブログをご覧になっていただくことが必要です。
今日だけの内容ではなかなか分かりづらいのです。
以下をご覧になって下さい。
FMD 3回目には、1回目と2回目のまとめもありますので、
3回目だけをご覧になっていただいても良いかと思います。
それでは、本題になります。
本日は悪性度の強い歯周病細菌の除菌について解説します。
簡単に言えば 飲み薬 で細菌を減らすのです。
「えー 飲み薬で歯周病が治るの?」
というように思われるかもしれませんが、
これはちょっと違います。
誤解のないように…
最後までご覧になって下さい。
第2回のブログの歯周病治療後の歯周病細菌の変化の図では、
進行した重度歯周病炎では、
歯周病治療(SRP)を行った後でも
歯周病細菌の数は減少するが、
毒性の強い歯周病細菌の比率(構成比)は、大幅には変わらないことを解説しました。
それでは、進行した重度歯周病炎の場合、
どうしたら 毒性の強い歯周病細菌を減らすことができるのでしょうか?
まず、感染を抑えるために短期間で
SRP/スケーリング•ルートプレーニング を行います。
つまり F M D (Full Mouth Disinfection)法 を行うのです。
これは 細菌の転移(伝播:でんぱ)を防ぐためです。
次に 毒性の強い歯周病細菌(P.g.菌 や A.a.菌)を除菌するための抗菌薬を服用します。
通常は、 SRP/スケーリング•ルートプレーニング を行う 治療の前から抗菌剤を服用します。
抗菌剤による 毒性の強い歯周病細菌( P.g.菌 や A.a.菌 )の除菌を行うのです。
以下は、 先ほどのグラフ(歯周病治療後の歯周病細菌の変化)の続きで、
抗菌剤の効果をみたデータです。
P.g. 菌(オレンジ色)は、毒性の強い歯周病細菌で、
青色の細菌は毒性の低い歯周病細菌です。
抗菌剤を併用すると 毒性の強い歯周病細菌の比率は劇的に少なくなることが認められました。
本日はここまでです。
このシリーズは少し難し話しが多く、
分かりづらいかと思います。
このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
今年の4月から毎週 大学で講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。
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